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ここまで分かる!エコー 診断

2013年6月30日 日曜日

石灰沈着性腱板炎

40代女性、テニスをした次の日の朝から急に肩が痛くなって動かせないという理由で来院。

ラケットを持つ方の右肩かなと思ったのですが逆の左肩...。

問診をとってみると、その女性は普段バックハンドを片手でうつのですが、痛くなる前日の練習はバックハンドを両手でうつ練習をしたとのこと。

触診では
・圧痛(押した時の痛み)
・熱感(熱っぽさ)
・腫脹(はれ)
・運動痛(動かした時の痛み)
がありました。

いろいろ触ったり動かしてみると腱板に何かしら問題があるような感じでした。

腱板損傷や石灰沈着性腱板炎などを疑いながら圧痛部位をエコーでとってみると...

と、その前によく腱板、石灰って聞くけど何?という方に簡単な説明をしますね。

・腱板とは?
棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)の4つからなる腱で、上腕骨頭(肩の骨)をかかえ込んで肩関節を安定させるはたらきがあります。
ここを痛めると、いわゆる腱板損傷になります。

・石灰沈着性腱板炎とは?
40~50歳代の女性に多くみられ、肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる肩の痛みです。
夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります。
この石灰は、当初は軟らかいのですが、時がたつにつれ硬く変化していきます。石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。

では本題に戻ります、エコーでとるとこのようにうつります。





圧痛部位に石灰が写っています、それも両側に。

エコーは音のはね返りを利用して硬い組織、軟らかい組織を判別して画像にします。
硬い組織ほど白くうつり、また硬い組織ほど超音波ビームを通さないため、それよりも下の組織はうつりません。

もう一度エコー画像を見てみると、



石灰よりも下の組織、すなわち上腕骨のラインが途切れてるのがわかります。

正常な肩ではこのようにうつります。



棘上筋に中に白い塊もなく、上腕骨のラインがキレイにうつっていますね。

エコーではこのようにして石灰沈着性腱板炎と判断することができます。

今回この女性のケースは石灰が既に硬化していたため、最近できた石灰の痛みというよりもともとあった石灰が激しく行った運動によって筋肉内でこすれあい炎症が起きたという感じでした。

処置としては
・アイシング
・微弱電流治療器
・テーピング
を施しました。

急性期(痛みがでて2、3日の間)は動かせば動かすほど痛みがでて悪化してしまうので安静が一番なのですが、何もしないより炎症をはやく抑えるための治療を施した方が治りは早いです。

もし肩に痛みがでてきたら、早めにエコーで肩の中を観察し、ひどくなる前に治しましょう。


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投稿者 くりの木接骨院